January 27, 2012
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あなた方は薔薇を見れば美しいと仰言り、蛇を見れば気味がわるいと仰言る。

あなた方は御存知ないんです、薔薇と蛇が親しい友人で、夜になればお互いに姿を変え、蛇が頬を赤らめ、薔薇が鱗を光らす世界を。


兎を見れば愛らしいと仰言り、獅子を見れば怖ろしいと仰言る。

御存知ないんです、嵐の夜には、かれらがどんなに血を流して愛し合うかを。


神聖も汚辱もやすやすとお互いに姿を変えるそのような夜を御存知ないからには、あなた方は真鍮の脳髄で蔑んだ末に、そういう夜を根絶やしにしようとお計りになる。

でも夜がなくなったら、あなた方さえ、安らかな眠りを二度と味わうことはおできになりません。


サド侯爵夫人

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